恵方巻きは「丸かぶりで食べるもの」と言われますが、実際のところ切って食べてもいいのでしょうか?
また、「無言で食べる」というルールはいつから広まったのでしょうか?
毎年節分の時期になると、恵方巻きの食べ方について気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事を読むことで、
- 恵方巻きは切って食べても平気なのか
- 無言で食べると言われ始めた起源
についてお伝えします。
恵方巻き切って食べてもいい?
農林水産省のホームページによると、
していると言われています。
そのため、それを切ることで「縁が切れる」と考えられているために縁起が悪いとされています。
しかしながらこれはあくまで縁起担ぎの一つであり、絶対に守らなければならない決まりではありません。
実際SNSでは
といった意見も多く見られますよ。
正直、丸かぶりって難しいですよね。
また恵方巻きは通常太く作られるため、子供や高齢者が無理に丸かぶりしようとすると喉に詰まらせる危険もあります。
そのため、安全面を考えて切って食べるのはむしろ合理的とも言えるでしょう。
恵方巻きを無言で食べるとされ始めたのいつから?
一般的には
とされています。
当時は「恵方巻き」という名称ではなく、「太巻き寿司」や「丸かぶり寿司」と呼ばれていたそうです。
ただし、この時から「無言で食べる」という風習だったのかと言われると…これについて、明確な記録は残っていません。
さらに、起源についても確かな定説はなく諸説が存在します。
ただ、この風習は一度廃れてしまっているんですよ。
「恵方巻き」は、1970年代に大阪の海苔業界が販売促進のために復活させたと言われています。
この時は、関西地方だけでひっそりと広まっていた行事でした。
しかも、この頃には
も築いてきたようです。
その頃から「無言で食べる」と縁起が良いと言われ始めたようで、
というゲン担ぎの意味合いが含まれているんですよ。
そして、その後1989年に広島県のコンビニエンスストアが「恵方巻き」という名称で販売を開始し、これが話題となりました。
恵方巻きを食べないとバチ当たる?
節分の風物詩としてすっかり定着した恵方巻きですが、「食べないとバチが当たるの?」と不安に思う方もいるかもしれません。
しかし実際のところ恵方巻きを食べなかったからといって、何か悪いことが起こるわけではありませんよ。
そもそも恵方巻きの習慣は比較的新しいものであり、全国的に広まったのは1980年代以降です。
それ以前の日本では節分といえば豆まきが中心でした。そのため、「恵方巻きを食べないとバチが当たる」という考えはあくまで商業的なPRによって生まれたものに過ぎません。
むしろ「恵方巻き」は初詣や七夕の短冊と同じように、縁起を担ぎたい人が楽しむ文化の一つなのです。
そして結論から言えば、恵方巻きを食べなくてもバチは当たりません。
これは神社や仏教の教えに基づく正式な行事ではなく、あくまで
だからです。
そのため風習を大切にしたい人は食べるのも良いですし、別の方法で節分を楽しみたいなら豆まきだけを行うのもアリですよ。
ただ、なぜ『食べなければバチが当たるかもという思想』になったのでしょうか?
これについては、以下のことが関係あると思われますよ。
恵方巻きは、1980年代にコンビニチェーンなどが節分の新たな商品として売り出したことで全国的に広まりました。
その際に「縁起の良い食べ物」として宣伝される中で、「食べないと運気が下がる」というイメージが広まった可能性があります。
さらに昔ながらの風習を大切にする人の中には、「毎年やっていることをやめると良くないことが起こるのでは?」と感じる人もいるでしょう。
しかし、これは科学的な根拠のある話ではなく習慣の継続による心理的なものに過ぎません。
そして日本には「縁起を担ぐ文化」が根強くあります。
例えば、
といった考えと同じで、恵方巻きにも似たような感覚があるのかもしれませんね。
ただ、大切なのは自分が納得できる形で過ごすことです。
無理に食べる必要はなく「今年は食べなくてもいいかな」と思うなら、その選択をしても何の問題もありません。
恵方巻き切って食べるまとめ
- 恵方巻きの具材が『福』を象徴しており、切ると「縁が切れる」と考えられてはいる
- ただし、あくまで縁起担ぎの一つであり、絶対に守らなければならない決まりではない
以上のことがわかりました。
恵方巻きはあくまで節分の楽しみ方の一つであり、絶対にこうしなければならないものではありません。
さらに、恵方巻きを食べなくてもバチは当たりませんよ。
無理に食べる必要はなく、「今年は食べなくてもいいかな」と思うならその選択をしても何の問題もありません。
大切なのは自分が納得できる形で過ごすことです。
これからの節分は、自分なりのスタイルで迎えてみてはいかがでしょうか?