私立高校の授業料無償化について、「ずるい」「おかしい」「不公平」といった意見がSNSなどで多く見られます。
公立高校に通う家庭や経済的な理由で私立を選べなかった人にとって、「なぜ今さら私立高校の支援が拡充されるのか?」と疑問に感じるのも無理はありません。
この記事では、
についてお伝えします。
この記事を読めば、なぜこの制度に賛否が分かれるのかが分かり、自分の意見を整理することができるでしょう。
私立高校無償化はずるい?
例えば、ある人は
と感じています。
これは過去に厳しい選択をした人々にとって、新制度によって他の人が恩恵を受けることが理不尽に映るためです。
また
との声もあり、公立高校を選択した人々が損をしたように感じるケースもあります。
加えて、制度の導入時期による世代間の不公平感も影響しています。
幼児教育や高校無償化の恩恵を受けられなかった世代が
と疑問を抱き、「ずるい」との印象を持つことも少なくありません。
しかしこの政策はあくまで「将来の子育て世帯の負担を減らす」ためのものであり、過去の状況と比較することが本質ではないという意見もあります。
政策は時代とともに変わるものであり、「昔なかったから今もなくていい」という理屈では社会の発展が阻害されるという指摘もあります。
私立高校無償化がおかしい・不公平と言われる理由は?
例えば、
といった意見があります。

確かに、まずはやるべきことをやってからというところがありますよね。
また私立高校に関しては、高い学費を支払う対価としてそれ相応の教育を得られる場所であることは周知のことです。
つまり、そんな私立高校を無償化することは実質的な営利企業への経営支援と思われても仕方ありませんよね。
そもそも、私立高校と公立高校にはいくつかの違いがあります。
このように私立高校には公立高校にはない魅力がある一方で、そのために学費が公立より高く設定されていることも事実です。

充実した私立高校が無償化となれば、みんながそちらへ行きたいと考えるのが自然のことですよね。
こういったところからも「税金を投入するなら、公立高校の充実に使うべきではないか?」という声もあり、公立校の教育環境改善を優先するべきだと考える人も少なくありません。
私立高校無償化で貧乏人も行けるようになる?
私立高校では制服代・教材費・施設使用料・修学旅行費など、公立よりも高額な費用が発生することが一般的です。
SNSでも「授業料は無償でも、その他の費用が高いから結局厳しい」との声があり、
のが実情です。
とはいえ授業料が支援されることで、これまで経済的な理由で私立を諦めていた家庭にも選択肢が広がる可能性はありますよね。
また、入試の競争率が高まる可能性もあります。
学費の負担が軽減されることで私立を希望する人が増え、合格ラインが上がることも考えられます。
そうなると、「学力的に不利な子どもが結局公立を選ばざるを得ない」という状況になるかもしれませんね。
私立高校無償化はずるいのかまとめ
- 経済的な理由で私立高校を諦めた人々の負の感情が「ずるい」と感じる要因
- 税金の使い道に関して「おかしい」「不公平」と感じている
以上のことがわかりました。
私立高校の無償化については「ずるい」「おかしい」「不公平」といった様々な意見がありますが、総合的に見るとどの立場から考えるかによって評価が変わる政策と言えます。
過去に経済的理由で私立を諦めた人や、すでに公立に進学した家庭からすると「ずるい」と感じるのも無理はありませんよね。
一方でこれから高校に進学する世代の教育負担が軽減される点では、政策としての価値があるとも言えます。
また「私立高校が営利企業である以上、税金で支援するのはおかしい」という意見もありますが、逆に「教育機会の平等を考えれば、公立・私立に関わらず支援が必要」という考え方もあります。
ただし『授業料以外の費用負担』『公立高校とのバランス』『財源の確保』といった問題点は依然として残っており、無償化が実際に教育格差の解消につながるかどうかは慎重に見極める必要があります。
今後も議論が続く中で、支援のあり方や公平性について考えることが重要ですよ。